国内で産出される陶石の約8割を占める天草。その天草陶石から透き通るような白さの白磁の器を作っている「高浜焼 寿芳窯(じゅほうがま)」に行ってきました。
最近は、江戸時代中期の復刻シリーズである、ミル(海藻)をモチーフにした磁器をよく作るそうです。時代を越えて、親しまれるデザインのようですね。
ちなみに、デザインの元となったミルというのは、
こんな形の海藻です。 確かにそっくり。
展示即売所の隣には、文化12年(1815)建築の国登録有形文化財である上田家住宅があります。上田家は江戸時代、天草市天草町高浜の庄屋を務め、高浜焼の開窯と、繁栄に深く携わった旧家です。
また、敷地内に併設されている上田資料館には、日本地図作成で有名な伊能忠敬とのやり取りや尾張の陶工 加藤民吉に伝授した秘法の写しなどが保存されています。歴史にも興味があるという方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
下田温泉で温泉につかった後の夕食では、豪華なお造りが登場。しかも、ここ天草西海岸で捕れた天然ものがずらりと並んでいます。
友人達は大喜びで食べていましたが、私には気になるものがありました。
それは、
皿からすぐ飛び出てしまう“車えび”ではなく、
“ウツボの湯引き”でした。
海のギャングと言われるウツボは、天草では“キダコ”と呼ばれ、郷土料理の食材の1つとして親しまれています。そのことは知っていましたが、食べるのは実は初めて。
おそるおそる口の中へ・・・。
おっ、おいしいー! これは、また食べたい!コラーゲンたっぷりで美容にもいいとのこと。皆さんも要チェッくま~☆ですよ。
翌日は、荒尾岳展望所(天草市天草町)へ。
ここからは、ご覧のような一面に広がる東シナ海が望めますが、日没には水平線に沈む夕日が見れる絶景スポットなんです。ぜひ、一度訪れてみてください。
次に向かったのは、海辺にひっそりと佇む﨑津天主堂。
“長崎の教会群とキリスト教関連遺産”の構成資産として世界遺産登録を目指しています。
中は畳敷きになっているめずらしい教会です。
地元ボランティアの方にいろいろと説明をしていただきました(ありがとうございました)。
さて、ここでモン題。これなんだかわかります?
そう、しめ縄飾りです。普通の家庭では正月にだけ飾るものですが、ここ﨑津では一年中飾ってあるそうです。
キリスト教弾圧の時代に、“キリスト教徒ではありませんよ”っと示すためにやっていたことが今なお残っている風習なんだそうです。
ぜひ、世界遺産に登録されて、文化遺産としての保存の重要性が伝わるといいですね(まいど)